カリカリ梅の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ
カリカリ梅を作る事の楽しさ
春から夏に季節が変わる頃、梅干しを家庭で手作りする人も少なくありません。かつての日本の一般家庭では、母親が梅干作りを担当し、毎年当たり前のように漬けていました。しかし時代が変化し、多くの女性が社会に進出し、男性と同じように活躍するようになると、長い時間を必要とする梅干し作りの光景は、日本国内であまり見られないものになっていきました。ですが近年では、この日本の伝統的な食生活の良さが見直され始め、家庭で昔ながらの食品を手作りすることを楽しむ人が増えてきています。中でも、梅干しは春から夏にかけての季節に良く作られる伝統食で、長持ちし、他の食品の腐食も防いでくれる頼もしい食品です。ですが、人によって梅干し特有の強い酸味が苦手と言う人も多くいるのが現実です。そこで今、梅の違った楽しみ方として秘かな人気を集めているのが、カリカリ梅です。カリカリ梅は従来の梅干しほど強い酸味を感じることなく、おやつ感覚で楽しめる梅なのです。その上、作り方の簡単で、梅干しのように干す手間もなく、初心者でも簡単に作れます。作る楽しみがあり、食べる楽しみもあるカリカリ梅は、今多くの人に手作りされている新たな梅の楽しみ方なのです。
カリカリ梅を作る際に用意する物
カリカリ梅の簡単な作り方で、用意すべき物は次の6つです。1つは、梅です。硬く青い小梅がカリカリ梅には最適であると言われています。好みにより、大きいサイズでも問題ありません。そして2つ目に用意すべき物とは、卵の殻3個分です。梅を漬けるのに、卵の殻を用いることは不思議に感じるかも知れません。しかし、卵の殻には重要な役割があるのです。卵の殻の役割とは、梅が本来持っている、カリカリとした歯ごたえを残すことです。一般的な梅干しは柔らかい食感になりますが、それは果肉に含まれるペクチンの働きによるもので、卵の殻に含まれるカルシウムを入れると硬い食感を保つことができます。市販の漬け液も購入可能ですが、家庭で簡単に作るには、卵の殻を使う方が便利です。さらに、卵の殻だけでなく、カルシウムを含むものなら他の物でも代用できます。例えば、カルシウムを含む貝殻を使って、カリカリ梅を漬ける家庭もあるとも言われています。そして、残り4つのカリカリ梅の材料とは、粗塩と赤紫蘇、ホワイトリカーです。粗塩は約80グラム、ホワイトリカーは20cc、赤紫蘇は適量を用意します。特に赤紫蘇は、自宅で塩もみをして作ることができますが、簡単な作り方の場合、市販の塩漬け赤紫蘇で作ることができます。
カリカリ梅の作り方の手順
では、カリカリ梅の簡単な作り方について説明していきます。小さめの梅を1キロ用意します。なるべく硬い青梅を用意すると上手にできるとされています。そして、粗塩を80グラムと卵の殻を3個分、赤紫蘇とホワイトリカー20cc程度用意しておきます。まず最初に、卵の殻に熱湯をかけて消毒します。消毒した卵の殻は、天日などで半日干し、完全に乾燥させておくことが大切です。そして、梅は水に漬けながら洗います。その際、ヘタの部分を爪楊枝などで取り除きます。次に、口の閉じられるプラスチックの袋を用意します。これこそが簡単な作り方のコツであり、作業で必要とされる手間を省いてくれます。プラスチックの袋にきれいに洗った梅、ホワイトリカー、粗塩、そして紙や布でできた袋などに入れた卵の殻を投入します。その後、プラスチック袋の口を水分が漏れないよう完全に密閉し、常温で10日間ほどおいておきます。その間、1日1度は空気抜きをし、袋の表裏をひっくり返す作業を忘れずに行います。10日が経過すると、プラスチックの袋を開け、卵の殻を袋ごと取り出します。そこに赤紫蘇を入れ、色付けをしていきます。それから、3週間から4週間ほど放置すると、きれいに赤く染まったカリカリ梅が出来上がります。出来上がった梅は、瓶などで保存すると長持ちします。
カリカリ梅の作り方のまとめ
カリカリ梅の簡単な作り方で、必要な材料とは以下の6つです。1つ目は、小梅を約1キログラムです。なるべく青く硬い梅を用意すると良いと言われます。2つ目に必要な材料とは、卵の殻を3個分です。卵の殻には、カルシウムが含まれており、梅のカリカリとした食感を残すのに必要な成分です。そして、残りの4つは粗塩80グラム、ホワイトリカー20cc、市販されている塩漬けになった赤紫蘇を適量用意しておきます。まず最初に、卵の殻の準備をします。卵の殻に熱湯をかけて消毒をします。卵の殻の内側に卵膜が残っている場合には、きれいにはがしておきます。きれいに消毒された卵の殻は、ガーゼなどの袋に入れ、中身が出ないようにしておきます。そして、梅は1度水で良く洗い、水に漬けながら1つ1つヘタを取っていきます。なるべく梅の実に傷を付けないように気を配りながら行います。その後、プラスチックの袋を用意し、それに梅と粗塩、ホワイトリカー、袋に入った卵の殻を全て入れます。その際、なるべく空気を抜いてプラスチックの袋を閉じることが大切です。そうすることで、カリカリ梅が素早く漬かると言われています。その後、10日程放置し、卵の殻の入った袋を取り出し、赤紫蘇を入れます。それから3から4週間程度で出来上がります。
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梅干しは梅雨の時期が終わる頃から、最盛期を迎えます。多くの家庭で長年梅干し作りは行われ、常に食卓にある食材でした。しかし、食の欧米化なども影響し、食文化が変化し、常に梅干しが食卓に上ることは珍しくなったとも言われています。ですが、梅は日本伝統の食であり、文化の1つでもあります。そんな文化が消え去ることは悲しいことでもあります。そこで今、梅の新たな食べ方が見直され始めています。かつて梅と言えば、赤紫蘇で色付けした梅干しが定番でした。しかし現在では、梅はその形を様々に変え、梅のデザートや梅ジャムなど色々な世代の人が楽しめるように変化してきています。そんな風に、梅を今までと違った角度から楽しみたいという人が増え、カリカリ梅を自宅で作ることが秘かな人気を集めています。梅干しと違って、カリカリとした楽しい食感がやみつきになり、スナックを食べる感覚で気軽に食べられることも人気の理由の1つです。食事の時だけでなく、小腹がすいたとき、お弁当の隙間などにも活用できることも利点です。さらに、梅干し作りのように長い時間を必要とせず、簡単な作り方で手軽に自宅でカリカリ梅を作ることができることも、人気の理由となっているのです。