俳句の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ

俳句の簡単な手作り方法や作り方・DIY・レシピ

街を散歩している時、ふと目に映りこんだ風景や、偶然手にした雑誌に掲載されていた一枚の写真、或いは何気なく眺めていたテレビ番組で放送された普段では目にする事の無い風景、そんなものに心を奪われ、つい見入ってしまった記憶の有る人も多いことでしょう。その情景がどれほど鮮烈なものであっても、また、感動を与えてくれるものだったとしても、言葉で表現する事が無ければ他人に伝える事は勿論、自身の記憶が次第に薄れてしまったとしても、仕方の無いこととなってしまうでしょう。日記として書き残しておく人も多いとは思いますが、日本古来の俳句と言うもので残しておく事もまた、違った印象を与えてくれるはずです。散文的な日記とは違い、様々な制約を課せられた俳句は、作り慣れない人にとって、敬遠したくなる気持ちもわかります。しかし、自分の感動を書き残し、再びその句を詠んだ時にその感動を呼び覚ますために詠むのが俳句の本来の目的のはず、誰かに評価されるためにではなく、自身の感動する心を研ぎ澄ますために、心を豊かにするために詠むのが本来の目的であるはずなのです。どれほど拙いものでも、その時の感動を伝える事が俳句の最も大切な目的なのです。

俳句を作ることの楽しさ

目で見た光景を、そのまま文字に起こして書き記すのではなく、不要な言葉を消去し、感性を研ぎ澄ます事、つまりは一定の規則に準じた文字数で目に映る景色を言い表す事は、後になってその俳句を詠み返した時、再び目の前にその時に見た光景が映し出される事となるでしょう。 これこそが俳句を詠む楽しさ、そして、最大の目的なのでは無いでしょうか。 もちろん、自身の詠んだ俳句をどこかに発表する事を目的に作る事を思い立つ人も多い事でしょう。 ですが、本来俳句と言うものは誰かに見せるためのものではないはずです。 自分の感じたままに文字を連ね、そこから不要なものを取り去っていく。 この一見すると難しいとも思える考え方がその句を洗練されたものに変え、詠まれている情景を簡単に思い起こせてくれる句となるのです。 目に映った光景を、いかに簡単な言葉で言い表すか、それもその言葉の繋がりを見ただけで光景が思い浮かべられるほどに。 そうして、充分に練り上げられた句が詠み人にとって感性を磨く事となり、心を豊かにする事になるのです。 俳句を詠む事、その本来の楽しさと言うのは、他人と競い合うことではなく、自身の感性を磨く事にあるのでは無いでしょうか。

俳句を作るのに用意する物

俳句作りの準備 まず、俳句を作ってみたいと思ったら、季語にはどんなものがあるのかを知る必要があります。 五・七・五の十七音の中に、季語を入れるのが俳句なので、基本が掲載されている簡単な本を用意しましょう。 手作り方法としては、季語を知っておけば手軽に作れるようになります。 次に、句帳になるノートや筆記用具を準備します。 これは、外出した時でもいつでも書けるようにしておくためです。 季語になっている物や現象などから使いたい季語を選んで、書いていきます。 思った時に書き留めておくことが、とても大切です。 こうすれば、後になってから推敲もするのにもノートに書き留めておくことでしやすくなります。 携帯やスマートフォンで、書き留めておくことも若い世代では用いられています。 SNSで投稿をすることで、交流が出来るようになるので便利でもあり学びになります。 初心者の間は、まず、たくさん作ってみることや有名な句に触れてみることも勉強になります。 長く俳句に親しんでいくのであれば、大型サイズの季語辞典の購入も検討しましょう。 安い本ではありませんが、長く俳句を楽しんでいくためには欠かせない本ですので、買い求めておくと充分役立ちます。

俳句の作り方の手順

俳句の簡単な作り方 まず、季語を身近なものを見てから決めます。 たとえば、梅雨のころであれば「梅雨晴れ間」という季語を用いるようにします。 次に、具体的に十七音で詠んでみましょう。 さきほどの「梅雨晴れ間」を用いると、「梅雨晴れ間子供らの声サッカー場」というように詠んでみることも出来ます。 この俳句からは、梅雨の晴れ間が広がり子供らの元気な掛け声がサッカー場から聞こえてくるという映像が浮かんでくるでしょう。 このように、身近にあるものから季語になるものを決めた上で、その様子をとりあえず十七音で表現をしていくようにしていくことで、俳句が完成します。 勉強をしていくにつれて、季語を2つ使うと気重ねと呼ばれ使えないというルールや、詠嘆の「や」や「けり」を同時に使わないというルール、一句に動詞を3つも入れるのは難しいことなどがだんだんと分かるようになります。 まずは、このような手順に従って、句帳に出来た句を書き留めていくようにしましょう。 俳句を始めると十七音の中にどうやって言葉を埋め込むかを考えるので脳の活性化になりますが、それだけではなく、これまで見慣れたものであっても感性が研ぎ澄まされていくようになるので、暮らしに潤いを感じやすくなります。

俳句の作り方のまとめ

知っている人も多いかもしれませんが、俳句と言うものは五文字、七文字、五文字に並べられた合計十七文字で構成され、その十七文字の中に季語と言われるその季節を表す言葉が含まれている事を原則としています。 例外的に、字余り、字足らずといった文字数の制限外となるもの、また、並びを変えた形となっているものも有りますが、通常の形としてはこれらの原則を踏襲したものとなっています。 ですので、簡単な俳句の手作り方法としては、まず、詠もうと思う光景の季節がいつであるのか、そして、その季節を表す季語に、どのような言葉を持ってくるのかから考えるのが早道だと考えられます。 同じ季節、例えば夏を表す季語一つとっても、直接夏と詠むもの、夏の風物詩を詠むもの、更には夏に良く見られる光景を詠むものと多種多様なものが存在するのです。 印象として夏とは違う季節を表現するようなものであったとしても、夏の季節を表す季語として考えられている事も多く、注意が必要となってきます。 また、万一季語が無ければ、その句は川柳として扱われることとなってしまうことにも注意が必要なのです。 そして、季語が定まったらその光景を言い表すための言葉を詠み挙げていく事となります。 これらの言葉の選択や並べ方で俳句の印象も大きく変わってしまうので、充分に考える事が必要になるでしょう。

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