紙飛行機の簡単な手作り方法や作り方・DI... | 色々な作り方の情報サイト　作り方ラボ

紙飛行機を作る楽しさの1つは、その自由度の高さにあります。紙は加工しやすくて、翼も胴体もアイデアのままに形作る事ができるものです。とにかく飛行機らしい形をしていて、飛行ができれば紙飛行機になりますので、色々な形を作って飛ばしてみる事ができます。意外な性能の高さに驚いたり、おかしな飛び方を楽しんだり、今後の改良や改善に役立つ知識が得られたりと、飛ばす毎に興味深い発見が得られるものです。実物の鳥や飛行機に近い形を目指すのも良いですし、現実世界には存在しない紙飛行機ならではの高性能機を作り出すのも面白いでしょう。自由度の高さは、それだけ幅広い好みや趣味を受容する懐の深さにもなっていますので、人それぞれの楽しみ方で遊べるという良さがあります。大人の趣味として楽しむ場合、比較的手軽で安価に済むというのは優れたメリットと言えます。趣味にはお金がかかるものですが、紙飛行機に必要なのは紙だけです。制作に適した紙を数百円で大量に購入できますし、自分の手や家庭にある工作道具でできるものですから、特別な装置や設備が必要ありません。始めるのにお金と時間をかけて準備を整えることもないので、気軽に始められます。子供が紙飛行機で遊ぶ事も、折り紙の作業に特有の集中力や手先の器用さを身に付けられる、良い機会になるでしょう。より良い機体を目指して調整や改良をしていく事には、好奇心を育んだり、論理的な思考の練習になったり、根気強さを身に付けたりといったメリットもあります。

紙飛行機を作る際、用意すべきものは2つあります。1つ目は、飛行機の折り方の解説書です。紙飛行機は多様な折り方があります。それぞれ、よく遠くまで飛ぶ物や、変化に富んだ飛行をする物や、長時間滞空できる物等、様々な特徴を持っているものです。事前にどのような飛行機を作りたいかをイメージして、自分の好みに合った紙飛行機を作ると良いでしょう。解説書が1冊あれば、その中から自分の好みの紙飛行機を探せるはずです。解説書のモデルをいくつか折っていく中で、機体や胴体の作り方の要領を把握していけるでしょう。折り慣れていけば、解説書のモデルを土台にして、より自分好みのオリジナル紙飛行機を作れるようにもなれます。2つ目は、紙飛行機を作る紙です。一般的な折り紙の用紙でも構いません。紙の選び方は、人の好みや作る紙飛行機によって違います。例えば、適度な張りのある紙質であれば、作り易く飛ばしやすいでしょう。柔らか過ぎる紙質だと、翼がぐらついて飛行が安定しません。航続距離も伸びにくくなりますので、翼の形状や角度を安定しやすい紙を選ぶのが大切です。また、多少の厚みがある紙で作った方が良く飛ぶ場合もあります。一般に入手しやすく、作り易くて、良く飛ぶ紙飛行機が作れる紙としては、上質紙が挙げられるでしょう。大型の文房具店や量販店等で販売していますので、練習用に入手して試すのも良いでしょう。

紙飛行機の基本的な手作り方法は、数手順で終わる簡単なものです。まず、紙を正方形、または縦の長方形になるように置きましょう。紙を縦に谷折りしてから開き、紙の中央に折り線をつけます。これで紙は中央線を境に左側と右側に分かれます。次に、左側と右側との下端を、それぞれ中央線に合わせて谷折りします。これが終わると、紙の形は鉛筆やボールペンのように下側が尖った形になるはずです。ここからもう1度、両側の下端を谷折りします。下側の尖りはより鋭角になっているでしょう。これが終わったら、中央線を谷折りします。最後に、山折りして翼を作れば、基本的な紙飛行機になります。翼の角度を調整して、緩やかなV字、もしくは逆V字にしましょう。できあがったら、試験飛行を行います。上手く作れていれば、空中を滑るように飛んでいくはずです。多くの場合は右か左にカーブしていきますので、翼の角度や形状を工夫して、真っ直ぐ飛ぶようにしてみましょう。調整が終わったら、紙飛行機の完成になります。基本的な紙飛行機を完成させたら、折り方のコツや感覚を忘れない内に、少し改造してみたり、別の飛行機を作ってみたりすると良いでしょう。例えば、胴体の谷折り部分を指で押し上げれば、垂直尾翼を作れます。両端の下側を中央線に合わせて谷折りする時、工夫をすると先尾翼機が作れるでしょう。折り方を少し変えるだけで、飛行機の飛び方や見た目は大きく変わります。

紙飛行機の作り方について、大切なポイントが3つあります。まず、折り方の基本を意識して作る事です。紙飛行機は重量バランスや、機体寸法等の微妙な違いで飛び方が大きく違います。最初の1折り目から集中して折り、2折り目、3折り目と進める間に誤差が生じないようにしましょう。丁寧に折れば折るほど、紙飛行機は精密に加工できます。飛行も安定しやすくなるでしょう。2つ目は、作ってから飛ばし終えるまでを1つの過程と考える事です。どうやって作ったら、どのように飛んだかと記憶しておけば、記憶に残り易くなるものです。次に作る機体をより良いものにする為に、何をどうすれば良い飛行機になるのかを記憶しておくのは大切な要素になります。最初の内は何を作っても上手く飛びますが、何も考えずに作っているだけではすぐに性能向上に限界がきてしまうので、発展の面白味も無くなるでしょう。紙飛行機をより良く、より長く楽しむにはコツがあります。3つ目は、遊び心を忘れない事です。紙飛行機作りで夢中になると、つい、性能ばかりを追求して行き詰ってしまうものです。しかし、遊び心を忘れず変わった飛行機やおかしな飛行機を作る心の余裕があると、それらの制作をきっかけに、新しいアイデアや制作のヒントを掴めるでしょう。紙飛行機仲間と楽しむにも、単純によく飛ぶものや早く飛ぶものだけが人を楽しませるとは限りません。おかしな飛び方をするものや、見た目の変なものの方が見る人を喜ばせるものです。